シカ先輩の角がない
こんにちは、okeihanです。
先日、会期終了ギリギリで正倉院展に行ってきました。
展覧会の内容について書こうかと思いましたが、
ならねこでもすでに紹介してる方がいらっしゃったので
私は正倉院展に行く日に見たシカについて書きたいと思います。
べ、別にお二方の記事ほどちゃんと書ける自信がないから逃げたとか、
そ、そそそんなんじゃないですよ。
シカってかわいいですよね!
なんて言いながら、私は動物に対して極度のビビリです。
見るのは好きですが触ることができません。
奈良にいた時は終始、畏敬の念を込めシカのことを「シカ先輩」と呼び
敬語でシカせんべいをあげていました。
この写真は一見すごく近付いて撮った感じがしますが、ズーム機能です。
シカ姉さんとは一定の距離を保っています。
べっぴんなシカ姉さんや~と見とれているところに突然、
雄のシカ先輩が乱入。
姉さんをナンパしに来たのでしょうか。
しかし見事にスルーされ、見てるこっちが悲しくなりました。
そして、この手ブレ加減で私がいかにビビリか伝えられたかと思います。
雄は特に怖い…このシカは角を切った後だったからまだ良かったけれど、
もし角が長いシカだったら怖すぎてパニックになるところだった…
と、ふと周りを見回してみると
「あれ?角が生えているシカ先輩1匹もいない?」ということに気づきました。
角を切った断面がボタンに似ているので、
幼い頃「シカさん頭にボタンついてるよ」とメルヘンなことを言ってたらしいのですが、
見回した限り全員「シカさんボタン」状態でした。
シカの角って適当に切っていくの?一斉に切るもの?
それか生え変わるとか?ともやもや考えながら家に帰り、
シカの角について調べてみたらすぐ解決しました。
春日大社内の鹿苑という場所で、
毎年10月に「鹿の角きり」という行事があったのです!
今年は10月12~14日でした。
↑奈良の鹿愛護会ホームページより
http://naradeer.com/events/index.html
人が怪我をしないように、また、
シカ同士の喧嘩によってシカも怪我をしないようにするため
江戸時代初期に始まった伝統ある行事です。
勢子(せこ)と呼ばれる人たちが
角きり場に追い込まれたシカを捕まえ、神官が角を切ります。
シカがかわいそう!という気もしますが、
この時期の角は人間の爪みたいに痛みを感じないようですし、
シカと人の安全を考えると必要なことなのでしょうね。
ちなみに鹿の角きりに出るシカは全体の一部で、
残りは行事の前から切り始めたり、自然に角が落ちたり、
全頭同じ方法で角きりをしているわけではありません。
アイドルにも選抜メンバーがあるようにシカの世界にもあるんですね。
ということは、鹿の角きりに行けば
奈良随一のイケメン鹿を見れるということでは?!
脱線しかけましたが、以上の理由から
11月初旬に行った時はすでにみんなさっぱりしてたんですね。
毎年関西ではニュースでもやっていて有名らしいです。
お恥ずかしながら私は知らなかったので
ひょんな疑問から良い勉強になりました。
余談ですが「なんで角生えてないんやろー」の後、
違う場所でシカ先輩にシカせんべいを献上したら
セーターを噛まれ、そのうえ思いきり引っ張られました。
アルパカのセーターを着ていたことに対する嫉妬でしょうか。
シカ先輩に認められるべく、
また近々奈良散歩に出かけたいと思います。
シカ先輩♀:性格はいいんだけどーやっぱー角のないヒトってー生理的にむりーみたいなー
不思議と私のなかでもシカ先輩(♀)は高飛車キャラです。何なんでしょう、この「デキる女」オーラ。弟子入りしたいです。