iPhoneフレア論。
最近、電話もできない型落ちのiPhone6で動画を撮るのが愉しい。気負わないで気軽にいろいろなものが撮れるから・・・だけでない。たぶん、この破滅的なフレアのせいだと思う。
写真の世界ではフレアはネガティブな要素で、一般的には光学設計の破綻としか見られない。それゆえに、光学設計の歴史は、まぶしい世界をいかにクッキリ写すかというイノベーションが進められてきた。
しかし、動画になるとフレアは別の価値を持つ。逆光のまぶしさのなか目を細める時の、あの感じは、フレアの明滅に近似しているのだ。動画では、フレアはリアルな表現手法だし、ボケ味と同様に「フレア味」の追求があっても良いと思う。