片手と両手の世界。

昨今のスマホが、スペックの割に実際の使い勝手がイマイチだ、と感じてしまうのはなぜだろうか。それは、片手でいろいろできるようで、結局のところ両手をふさいでしまう点にあると思う。

だから真のアップル信者はやっぱiPhoneは4だよなーとぼやくのだ。画面は小さいながらも、片手で気持ちよく操作できたガジェットだった。私自身はいまだにガラケーにこだわっている。

iPadは、電車の中でひざに乗せて使うことができない。両手で本体を支えながら、さらにUIのスワイプを強いられるので結構ストレスがたまる。MacBookのほうが膝の上における分ハンズフリーだし、その気になれば左手と肘で支えて片手で持つことが出来る。

Apple Watchもバッテリー云々の問題以前に、時刻を確認するたびに右手でタッチする必要がある。もう一方の腕が必要な腕時計なんかイヤだ。

ファーストフードの定番はハンバーガーだけど、歩きながら食べている人を見たことがない。両手をふさぐからだ。商店街のコロッケ屋が人気なのはコロッケが片手で食べられるからである。

 

タテとヨコの世界。

忙しかったり、雨が降ったりでこの数日、奈良公園に行っていない。と、いうことで、数回にわたるデザイン与太話でブログの間を持たそうかな、と思っている今日この頃。

唐突だが、世界は「タテ」と「ヨコ」の二つの文化の混成態なのだ!

JR大阪駅はもちろん近鉄奈良駅でさえ広告が液晶ディスプレイである昨今、柱の広告はタテ表示である。タテの動画って、新鮮だよね。写真だけでなく業務用動画もタテの需要が今後あるということだ。デジイチの縦位置グリップって動画でも必要になってくるかもよ?

ビデオゲームの世界ではどうか。インベーダーやドンキーコングに象徴されるように、かつてビデオゲームはタテの世界だった。

しかし、ファミコン以降、それが家庭用テレビにあわせるようにお馴染みのヨコの世界となった(例えばスーパーマリオ)。しかしスマホの普及によってゲームは再びタテの世界が復権しつつある。

ビジネス分野ではどうか。ペーパーによる公式文書はタテの世界だ。しかし、タテの書類を作成するためのディスプレイはヨコであるという矛盾がここにある。そういえば、昔こんなマックもあったなあ。

パワポはヨコ文化なのでPC上での編集では違和感がないが、それをタテの印刷文化に落とし込もうとするや否や破綻する。各スライド間の流れやつながりが直感的でないのだ。

iPadが地味に革命的なのは、このタテとヨコの両方の世界を手中におさめてる点だと思う。でも、iPadって、死ぬほど持ちにくくない?

ネクスト・ユーチューバーは絵本作家だと思う。

日曜日の奈良公園で、親のスマホを食い入いるようにみつめるチビっ子を横目に、そう思った。そのとき、子供にどの動画を見せるのかは親の価値観が反映される。おそらく選ばれるコンテンツは、過激な内容のものよりも絵本のようなやさしくて温かみのある動画だと思う。

今回は、とりあえずタイトルだけそういう雰囲気をだしてみた。

カメラざっかん@音声録音。

大阪日本橋のビデオ近畿にいらん機材を売りにいった。このビル8Fにはかつて「セーラー洗体」なるいかがわしい店があったが、エレベーターのフロアラベルを見ると店名が変わっていた。前のままでよかったのに・・・などと思っているうちにドアが開く。エレベーターから一歩出ればそこがビデキンのフロアだ。

売却機材の査定に思いのほか時間がかかったので、店長さんに三脚のカウンターバランスとパーフェクトバランスの違いや、業務用カムコーダーのマイクについていろいろ教えてもらう。こういうコミュニケーションって、PC黎明期のパソコンショップみたいで愉しかったな。

でで、音声録音の話。一般ピープルにとってビデオといえばハンディカムで当然音声はステレオ録音なわけです。オリンパスやソニーの一眼動画だって当然ステレオなんですよ。私の動画
Singing with Deersの野鳥の鳴き声とか素敵でしょ?でしょ? ほとんどがOM-Dの内蔵マイクです。

そんな私にとって、キャノンEOSは上位機種でもモノラルで、正直時代錯誤すぎてびっくりでした。まあ外部マイクにしてもAF音ガーガー拾いまくりで、どっちみち駄目なんですけどね。スチルカメラに何キレてんですかアホなの?動画のフォーカスはマニュアルが基本ですが、もしかしてバカですか?・・・と絡まれるので、もうやめますけど。

でもさあ、何十万、何百万するカムコーダーがモノラル指向性マイクがデフォっておかしくない?ってビデキン店長さんに訊いてみた。店長さん曰く↓

昔の名残ですね。テープの時代では2chのうち一つはモノラルマイク、もう一つは音声さん用のチャンネルまたはタイムコードを入れてたんですよ。いろんな制約の中でがんばってたんです。カメラ側の音声は、まあ、サブとしてのメモ用ですね。ステレオが欲しい場合は別録です。音声波形の見えないテープでの映像と音声を合わせるのは大変でした。まあそれ専従のプロがやってね、そりゃあもう職人芸ですよ(遠い目)。

なるほど、映像の世界での「プロ」機っていうのは、画質や音質以前に「カメラ」「音声」「編集」・・・などといった分業体制を前提とした仕事道具なわけですねえ。プロ用のカムコーダーのオーディオ周りが適当なのは当然の帰結なのかな。でもさあ、そういう本格的な映像をワンマンでやるための道具も必要なわけで、そういう方向性で技術開発してほしいな、と思う今日この頃。

カメラざっかん@動画AF。

動画撮影時のオートフォーカス(AF)にとても関心がある。これまでスチルカメラにおけるAF性能は、人間離れした合焦スピードが争点だったけれど、ムービーの世界では合焦スピードは遅いほうがキレイに見える。フォーカス移動を時間軸上で表現する以上、そのスムースさも重要な技術要件となっている。そんな観点から、昨日、梅田のヨドバシカメラの二階をうろうろしていた。

オリンパスのE-M1 MK2は高速連写と追尾だけでなく動画AFもなかなら良い感じだった。合焦までの前半はコントラストで最後の詰めを象面位相差でやってるようで、合焦システム切り替え時にちょっとカクつく。まあ個人的には許容範囲内かな。手ぶれ補正ばっかり褒められる機種だけど、動画AF性能も地味に優秀である。 

ソニーのα99 MK2は、もともと動画屋だけあって、動画時の追尾性能に安定感がある。しかしF3.5縛りがあって「一眼動画のアイデンティティ的にどうなのよ?」というがっかり感はある。あと液晶がタッチパネルだったらAF便利なのになあ。AFと関係ないけど、ソニーの電子水準器に慣れると、他のメーカーのがダメダメに思えてくる。

パナソニックのGH5は動画界のスタンダードだが、一眼動画系プロ機だけあって、そんなにAFに力を入れていない(ような)。そもそも「プロ」とは保守的な安定志向の業界を意味するのであって、「動画をAFで撮影する」という発想がそもそもない。そういうプロのしがらみを無視してやってるオリンパスの方がイノベーティブな感じがする(迷走するときもあるけど)。

キャノンの1DX MK2は、動画機としてまったく期待されていない機種だけど「個人的にはこれしかない」と思っている。デュアルピクセルは動画でその真価を発揮するセンサーだ。もっとも、それだけなら5D MK4でもいいが、地面すれすれで撮ったり、日差しが眩しくてカメラの液晶が見れないような撮影条件では、iPhoneによる遠隔表示・コントロールが必須となる。動画撮影でこれができるのは1DX MK2だけだ(ただし2009年以降発売のレンズに限る)。キャノンはAF音がガーガーうるさいのが致命的欠点だったが、遠隔から録音・操作できるならそれほど問題ではない。