太陰太陽暦@中国。
世界の時間は一様に流れている。
と、私たちはかってに思い込んでいる。
昨日、知人の中国人と話していて、
中国では二種類のカレンダーがいるんだ
と言われてびっくりした。
中国では今でも、
結婚式や誕生日などは太陰太陽暦らしい。
太陰暦は、お月様の満ち欠けで時間を区切る。
太陰太陽暦は、3年に1回、1年が13ヶ月になる太陰暦だ。
——–
中国のiPhone(アプリ)で、何が不満か?
という話題からこの太陰太陽暦に行き着いた。
スケジュール管理の際、二つの暦(時間)を
行き来できるアプリが欲しいと彼は言う。
昔の(中国の)ガラケーではあったのに・・・
とぼやいていた。
日本の時間感覚でこんな発想はまずでてこない。
そして、iPhoneどころか、
「紙」というメディアすら普及していない時代、
太陰暦を採用しておけば、
お月様の形を見るだけで、その月の何日目かが、
百姓から王様まで、みんな一様に分かった。
お月様自体が、時間を伝えるメディアだった。
かつては、太陽暦よりも太陰暦のほうが、
合理的だったのだ。
時間はみんなに共有されて初めて時間になるのだから。
その後、「紙」というメディアが普及して初めて、
「太陽暦のほうでよくないか?」
という考えに代わっていったんだと思う。