百貨店の屋上。

 

さくらサーバーの転送系に問題があるようなので、写真付きの記事が挙げられるまであと数日かかりそうです(T_T)。ま、文字だけのブログもシンプルでいいかも。せっかくだから普段とは違うことでも書こうかなっと。

 

しもたー!阪神百貨店の屋上、写真を撮っとくんだったー。2月末で無くなったんだよなあ。百貨店ってテナントはイマイチ進化しなかったけれど、百貨店の屋上は時代によっていろいろ変化していったんだよねー。さて、日本の百貨店の屋上を文化論として扱った本に次のようなものがある。

 

関口英里『現代日本の消費空間』世界思想社、1600円。

アマゾンで10円で売ってますw 本のタイトルが、単位と引き替えに大学生に押し売りされる類いの本を連想させて、普通にダサいんだけれど、第三章の「百貨店屋上」はとても面白かった。ディズニーの遊園地も、1957年の三越の屋上に存在していたんだぜ。それはメリーゴーランドもある、なかなかの規模だったようだ。さて、空中庭園になったり、遊園地になったり、ビアガーデンになったり、ほったかされたり・・・百貨店の屋上は、その時々の日本の消費社会を反映してきたんだな、とあらためて気付かされる。

この本の初版は2004年なので、現代的な屋上として「なんばパークス」が紹介されている。有機的なデザインで自然と共生している感じ。それから10年、なんばパークスは迷走したような。公園型の商業施設のわりに、全然落ち着かないんだなあ。各階の商業フロアも、うねうねしていて見通しが悪いな(これ、グランフロントもなんだよね。他方、ルクアは各フロアの見通しが良いと思う)。

2014年の今、屋上の話をするなら、ハルカスも来週オープンです。しかし、これからの10年のスパンで考えると、あそこも大丈夫かなあ。めっちゃ高いビル、っていう発想が、すでに古くさいかもです。展望台に立って、大阪の街を見渡す。「うお、すげえ!」。確かにすごいんだろう。しかし、明日はもう来ない。

毎日来たくなるような場所、ちょっとホッするような場所、そういう空間が大阪にはなかなかない。現代の商業ビルには、先日言った「平日の哲学」が欠けていると思う。梅田だったら、実は阪神百貨店の屋上がそういう場所だったんだけどな。

 

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