毒書観想文。
画像うぷ復帰マダァ-?
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
ファイトクラブの続き書きたいのにぃー、morimachiのバカのせいで書けないー。なので、ちゃんと読んでないけど、読んだことにしている本の観想をしたためる。
菊池章太『魔女とほうきと黒い猫』角川ソフィア文庫、560円。
韻を踏んだタイトルとかわいい表紙、そして帯には実写版魔女宅の主人公。ああ、なんてラブリーなんでしょう。ジジも出てくるのかしら・・・と手にとったあなたは、内容とのギャップにびつくりするに違いない。悪魔としての魔女とか、媚薬つくってイッてる魔女とか、西洋のマジな魔女をだらだら紹介していく本です。まあ、山川の『世界史』が教えてくれない、西欧のカルトな歴史の勉強にはなります。でも、なんかこれデジャブだなーって思ったら、むかし『魔法と猫と魔女の秘密』っていう本を読んだことを思いだした。
末木文美士『日本宗教史』岩波新書、800円。
奈良で暮らすと、寺院と神社とお地蔵さんの街であることがよくわかる。路地のどこもかしこも祠的な何かで巡らされている。さらに、教会もあるし、新興宗教の施設も多い。さらながら宗教の博物館だ。否応なしに、基本的な宗教史をおさらいしたくなる。・・・ということで定番のこの本。幕末から明治にかけて、神と仏が切り離された政治的意図がよくわかる。でも、中世以前の寺って、今でいうところの大学とか病院とか警察署だったわけで、神さん仏さんはもっと俗世に近かったことが、あんまりわかってないいんじゃないかなー、この人。
コリン・エラード『イマココ』早川書房、1900円。
最近、僕は「ネガティブなアフォーダンス」というものに関心を持っていて、早い話が方向音痴を誘発する空間的構造とか、あるものが存在するのに見落としてしまう条件をパタンとして形式化したいと思っている。で、この本にたどり着いた。アリの探索行動、屋内や都市におけるヒトの行動、はてはサイバースペースまで様々な空間感覚を扱っていて、一応の参考にはなった。まあ、統一感のある理論的オチとか、そーゆーのは無いけれど、いろんなトピックを眺めながら、だらだら考えるためのヒント集としていいかも。これに関連して、郡司ペギオの『いきものとなまものの哲学』で、集合論のパラドクスと関連付けたアリの探索行動がでてくるけれど、束論とアリの視覚的な認知の関係は今ひとつ不明だったなー。
橋本佳幸『iOS位置情報プログラミング』秀和システム、2800円。
今から4年以上も前にiPhoneのGPSを活かしたプログラミング本を世に出した著者が、今回全く新たに書き下ろしたのが本書だ。iBeaconとかまだどう使って良いのかわからないデバイスもでてきます。惜しむらくはカラーで出して欲しかった。でも、こういう本が日本語で読めるって幸せだナーと思ふ、今日この頃。