僕と契約して地方アイドルになってよ@Wake Up Girls!。

 

むかし、むかし、そのまた、むかぁしのことぢゃった・・・アイドルといえばピンの国民的美少女を指しておった。そして、この偶像崇拝の在り方を変えたのが、秋元康のおニャン子クラブだったのぢゃ。絶対的な神秘から、クラスに一人はいそうな可愛い娘達がきゃっきゃきゃっきゃ戯れる学芸会へ変わったのぢゃ。そういえば秋元康はファミコン版ウルティマも監修しておったのう。ドラクエの元祖ぢゃ。ウルティマの街のBGMは最高ぢゃった。あれ、誰もクリアできんかったのう。。。

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その頃、ゲームとはそういうもんじゃと思っておったわい。その後、おニャン子クラブのパロディとしてモーニング娘。がでたのぢゃ。さらにさらにその後、マネーゲームで大損こいた秋元康が自身のパロディで小銭をかせいでおったのぢゃが、なんとそれがアレに大化けしよったのぢゃw そんなAKB的な浮き世をパロディにしたのがNHKのあまちゃんかもしれぬのう。

やんぬるかな。今やゆめもうつつも、きゃっきゃきゃっきゃ戯れるだけの学芸会ぢゃ。老いるとはこういうことをいうのかのう。そんで、パロディっつーかコレ様式美っすよ先輩、みたいな域に達したのがこのWake Up Girls!なのぢゃ。

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すまぬ。まちごうた。こやつらは声優ぢゃ。Wake Up Girls!は仙台を舞台にしたアイドルグループのアニメなのぢゃ。声優のクオリティ、マジっぱねーす、といいたいところぢゃが、むしろアニメは新人アイドルを売り出すための手段なのかもしれぬのう。アニメもアイドル。声優もアイドル。そういうメタな話も物語内に織り込み済みなところが、さすがヤマカン、にくいねえ、文字通りフラクタル構造ぢゃのう。

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フラクタルといえば東浩紀ぢゃ。ところで、Wake Up Girls!の舞台は仙台なのぢゃが、いまひとつその必然性がよくわからぬ。それは最後まで見ていうべきことぢゃが、フクシマを避けつつ、センダイという記号でお茶を濁しているヤラシさを感じるのぢゃ。他方、東浩紀はフクシマ観光地化に取り組んで、世間から冷水を浴びせられておる。

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彼のプロジェクトの是非はともかくとして(ホンネは「非」ぢゃが)、そういう問題を直視して、あえて消費文化の中に取り入れようとする戦略は間違ってはおらぬぢゃろう。

一方、課題山積で現在進行形のフクシマをさけて、見かけ上の復興を果たしたセンダイという記号にこだわるあたり、なんかずるいとゆーか、ああ、またアレですか聖地巡礼ですか、そういうご都合主義な社会派にシラけてしまうんぢゃがのう。。。

原発の前で歌えばいいじゃん。反原発デモで踊ってもいい。せめて、福島県出身の登場人物がいるべきだ。いや、別に政治的な発言なんかしなくていい。「歌ってる間は忘れることできるんだよね」とか、そういうセリフにこそ、リアリティが宿るではないか。

ところで、アニメの顔、みんな同じに見えるんぢゃが。うむ、まあアイドルってそーゆーもんぢゃったか。

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