演歌とAKB@天理本通。
先日、奈良マラソン応援のついでに、
天理の商店街を観光してきました。
天理駅は奈良駅から万葉まほろば線で
約13分で行けます。ただし・・
電車が約40分に1本と心理的に遠いですw
駅前の長〜い天理本通商店街は、
観光客を意識した店舗は少ないですが、
奥にある教会参拝の通り道でもあるので、
歩行者のメインストリートにもなっています。
ところで、
天理教は大学とか病院はつくったのに、
天理スーパーはつくらなかったんですね。
商業政策に関しては脇が甘いなあ。
否、地元商店街に気を遣ったのかも。
商店街の人に聞いてみても、
市民の日頃の買い物はスーパーです。
天理教で完結しているこの街ですら、
イオンが根を張っているわけです。
宗教都市vs資本主義の構図で考えたとき、
資本主義の方が高慢な世界宗教なんだな、、
いやイオン、めっちゃ便利ですよ、うん。
市場(イチバ)は宗教と密接な関係にあった。
昔は神社でトレードしてたわけでしょう?
俗世あっての聖なるものです。
天理教も地元商店街の活性化に
もっと力をいれたらいいのにナー・・・
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ま、そんなことよりも、
商店街を歩いていて、面白いことを発見!
funじゃなくてinterestingな面白さです。
それはCDショップの生存戦略についてです。
この10年、街中のCD屋が店を畳みました。
タワーレコードですらヤバイ、今日この頃。
そんな中、商店街のCD屋は案外生き残ってます。
なぜか?
その答え、天理本通奥のクラモトレコード
で見つけたよ。どーん。
演歌のカセットテープとCDです。
そしてその手前にAKBのCDがあります。
この品揃えの背景には次の3つが挙げられます。
1. 演歌というニッチなニーズに特化
2. 演歌が好きな年配者はリアル店舗で購入
3. 握手券目当の信者さんもリアル店舗で購入
※3の信者さんはAKB信者の人ねw
なるほど、音楽市場のスキを上手くついて、
零細店は生きながらえているのですね。
・・・とはいえ、いくらなんでもカセットテープは、
ちょっと時代遅れじゃない?
「カセット、まだ需要あるんですか?」と私。
「カラオケの練習はカセットやねん」と店主。
カラオケを練習する時に、
部分的な「巻き戻し」をするには、
CDよりもカセットの方が便利であるらしい。
ははあ、それは盲点だった!
まあ、CDプレーヤーでも出来るけど、
カセットの方が慣れているらしい。
こういうデリケートなニーズに
答えられるのは、零細店の方です。
フラットな世界が拡大すればするほど、
フラットぢゃないものの価値が高まる。
しかもその価値は、
マーケティングでは創造できません。
-小商いの復権。
クラモトレコードはそういう流れをも、
象徴してるように私には思えました。