雨の日を、雨の日らしく撮ることの難しさ。

ドラマや映画を見ているとき、雨のシーンで「なんか不自然だなあ、ウソっぽいなあ」と思うことが多い(まあ実際セットなんだろうけど)。プロの世界でも雨の表現はその程度なんだから、素人によるレイニー・ムービーはかなり敷居が高いと思う。そもそも一般ピーポーが、雨の日にカメラを持ち出そうとする時点で狂気じみている。高級機やプロ用カメラだと「防塵防滴」仕様なのが多いけれど「そんな防塵防滴仕様の高級機を雨なんかに濡らしたくないぜ」と思うものだ。庶民はなw 矛盾してるけど、まあ、ある意味でマトモな感覚だろう。

で、ナポリタニスト兼超絶プロシカ写真家であるところのモリマチさんは、雨の日にわざわざ高価なカメラとレンズを担いで、のそのそと奈良公園に赴くわけですよ。しかも写真じゃなくて動画をとるためにね。動画になると「音響面」で飛躍的に難易度が増すんだよ。プロの世界では音声は別撮りが基本だけれど、私の場合は、カメラ内蔵マイクで同時録音です。その場の映像と音場が一体となった臨場感を、同時にかつシンプルに収めたいわけだ。

その際に問題となるのが、自身がさす傘の雨音。下記の動画冒頭、シカの顔アップのシーンで「ボッ・・・ボッ」っていう不自然な雨音が二回ほど入ってます。レインコートに代えても「バタ、バタ」と雨の跳ね返り音が入ってしまう。結局、自然な雨音を記録するには、傘もレインコートも駄目で、バスタオルを頭にかぶって撮ってます(不審者そのものw)。カメラの上にもハンドタオルをかけてます。雨よけだけでなく、カメラのボディ上で弾く雨音を抑制するためです。おばあちゃんの知恵袋っすなあ。

↓これは単にコンデジがずぶ濡れのままで撮ってます。こわれたw

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