ある雨の日の奈良公園。

 

雨の休日。そんな日はきまって、キャベツ二玉と古いデジカメを携えて、めちゃめちゃな歌詞の洋楽を歌いながら奈良公園へと向かう。雨の奈良公園はひっそりとしていて、ある意味で奈良らしくなる。シカたちが木陰で物思いにふけっている。玉のキャベツをぺりぺりめくりながら、僕は雨の杜の王様になる。

前回とは違う雨の日のひととき。

 

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