フランク・デシロントさんの場合。
Vimeoで”NARA”と検索して出てくるアートっぽい動画を参考にながら、ならねこ動画スタイルを確立させるための研究をしている今日この頃です。で、今回紹介する動画はフランク・デシロントさんのもの。どん。
ふーむ、最近のVimeoの流行って、
1. スローモーション
2. 淡い色調
3. 無節操なBGM
なんですよねえ。
スローにすると写真ぽくなるだけでなく、手ぶれもスローになるので見やすいというメリットがあります。冒頭の少女とシカのシーンはいいですよねー。でも全編スローだとあざといなー。スローである必然性がないカットも多い。深読みすれば、デシロントさんは日本にはもうスピード感(昭和の東京のような勢い)のなさを作品に表してしまったのかな。深層心理的に。
淡い色調は、LOGという後編集で、これは色味やシャドーの濃度を変える業務用では一般的なメソッドなんだけど、早晩カメラ内プリセットで「フィルムライク」とか出てくると思う。そうなったとき、急にこのスタイルは時代遅れになるんじゃないかな。素人でもお手軽にできるわけだから。写真でもアートフィルターとか一見便利そうで、でも意外とつかわないでしょ? それといっしょです。
BGMとかも、日本なんだから日本っぽい曲つかえよなー。ってゆーかBGM自体が逃げだと思うんです。日本や奈良の環境音を大事にしてほしい。特に奈良は野鳥のさえずりが究極のBGMなんだから。でも、撮影中に中国人のガキが大声でわめいて、せっかくの動画がおじゃんになることも多いんですが・・・。なんで大阪人と中国人ってむだに声がでかいの?アホなの?
ただし、そういう中国人だらけの奈良のシーンも10年後には記録映像として貴重な資料になるかもしれない。だから、美化しすぎたような動画もどうかなと思ったり。とはいえ、少なくとも写真よりは動画のほうが嘘つけないし、編集もかなり面倒くさいです。その分、作者の個性も出やすいので面白いですね。
※余談。アイキャッチは昨日の夕方。ゴーンという興福寺の鐘の音を脳内BGMにしてください。いま奈良は瑠璃絵ですが、天然のイルミネーションの方がはるかに魅力的ですぞ。