レインコートの男。

 

浮見堂のムツゴロウさん曰く。「シカはね、レインコートとかスカートのひらひらをすごく怖がるんですよ、ほっほっほっ」

なるほど、そうかもしれないが、しかしおいらはこの二ヶ月、毎日エサやっているんだぜ。彼らはそんなアホな生き物ではない。きっと大丈夫。とういうことで、夕方の嵐のなか、100円ショップのレインコートで浮見堂へ。

「おーい」。公園のすみっこにいるシカに手をふる。シカ「・・・」。数秒、じっと私を見つめたあと、プイっと尻を向けて群れごと逃げようとする。「おーい、ちょ、に”ゃあああああ(泣)」。暴風が吹き荒れる公園の真ん中で立ち尽くすレインコートの男。

「おまえら!アホか!だー!」。私の悲痛の鳴き声で、やっと馴染みのファミリーが「なんだ、あんたかよ」って顔しながら戻ってくる。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください