ツバメの巣よもやま@奈良。
三年前からツバメの巣にすごく興味がある。わたくしは都会育ちなもんで、ツバメの巣は古い木造建築にしかないとばかり思っていた。いわゆる、こんな感じの場所。
ところが数年前、近鉄奈良駅近辺を歩いてみると、奈良市のツバメの巣はそういう古臭い「コンサバティブ」な場所だけでなく、マクドとかコンビニなどといった近代的な施設にもあることが分かった。
それがどーした、と言う事なかれ。ツバメはフィリピンなどから命からがら日本列島を目指してやってきて、しかもわざわざ生まれ故郷の奈良県にこだわり「あーやっぱこの家の柱の臭いがおちつくんだよねー」とか言うのか思えば、そうでもなく近隣の「サークルK」で巣を作りまくってるww 餅飯殿のあそこ、ツバメの保育園ですね。でも、そうならべつに奈良まで来なくても、熊本のコンビニでもよかったんじゃねーのか?
ツバメは、偏執的なこだわりと合理主義が混在した、摩訶不思議な鳥です。去年の巣を使い回しているツバメはそこで育った子供達なんだろうか? それとも去年の夫婦かな? 否、ツバメがおしどり夫婦なわけないか。すぐ隣に巣を作ったりするけど縄張り争いなんかはしないのかな? 兄弟だからケンカしない? そもそも古い家を好むツバメとコンビニを好むツバメの差とは何なのだろう?
ちなみにエサを運ぶ親は、前回にエサを与えた子供を覚えていて、次回には違う子供に与えている・・・ような気がする。少なくとも私が撮った写真では、正面から巣に入った親は次回では左横から入っている。こうしてエサがある程度平等に行き渡っているのだと思う。
彼らのフンや羽毛のDNA解析によって、まだ知られていないツバメの巣をめぐる様々な相関が浮き彫りになるかもしれない。ジーザスやんぬるかな。奈良県にはまともな大学がないので、このツバメの生態が科学的に解明されることは、まあ、ないな。
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