情弱とは何か。

 

辞書で調べるとこうあります。


【情報弱者】
パソコンやインターネットなど情報通信技術の利用について,困難を抱える人の総称。情報通信環境から離れている人(地方住民低所得者など)や,操作が困難な人(高齢者障害者など)をさす。通常利用者との社会的格差が生じると指摘されている。


 

ふむ。

なんか慣用化した「情弱」と意味が乖離しているような気がします。本来の「情報弱者」はおじーちゃんとかのパソコン音痴などを指していたわけで、とくにドイナカだと災害情報とかあぶないよねーって話で使ったような。しかし現在では、みんなスマホ持っていて、デバイスの普及率自体はクリアされています。であるからして「情弱」をこういう意味で使うことは希になり、違う意味で使われますね。Wikiではこう記されている。


情弱(じょうじゃく)はもともと「情報弱者」の略称だが、この意味で使われることは少なく、ネット上などでは別の意味で用いられることが多い。
情報弱者。僻地に住んでいたりITに関する知識がじゅうぶんでないために、放送やインターネットからじゅうぶんな情報を享受できていない人。 → 情報格差を参照。
転じて、各種の情報に疎くて上手に立ち回れない人を揶揄して言う言葉。 → インターネット・スラング#蔑称等を参照。


 

しかし、ならねこ総研調べでは、物知りでも情弱はいます。そこで、あらためて問いたい。情弱とは何か? その手がかりとなるのが、DIKWピラミッドです。どん。


DIKW_Pyramid.svg

このピラミッドを前にして「情報」と言うとき、どれのことを指しているのでしょうか? 実は「情弱」にもいろんな階層があるんですよ。このピラミッドの定義自体にもいろんな説があるんですが、まあ独自解釈込みで解説しておくと、dataは数字とか記号そのものです。informationはdataが組み合わさりコミュニケーション可能なレベルに達したもの。knowledgeはノウハウを持った質の高いinformation。wisdomは神の領域です。たぶん。

だからまあ、wisdomが無いのを「情弱」とは言わいだろうけれど、knowledgeが無い人を「情弱」と呼ぶことはあり得るかも。ゲームとかいっぱいやって、ゲームがすごく上手くても、オリジナルのゲームを作れない人は多いですね。それはゲーム作りのノウハウが無いからです。つまり消費者としては「情強」でも、生産者としては無能ですよね。このノウハウは習得に試行錯誤がいるので、ちょっとググってどうにかなるようなものではないです。

でも結局、ヒットするゲームって、社会的にインパクトがあって、前向きで建設的なものが好まれますよね。自分やその周りの者だけを豊かにするkowledgeでなく、社会がよりハッピーになれるようなknowledge、すなわちwisdomが必要になりますな。商いひとつとってもね。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください