プログラミング言語と発音 4

 

f(x)を「エフ、オープニングパレンセス、エックス、クロージングパレンセス」なんて言わないよ絶対〜。それはなぜか。関数のコードを読む者は、最初の”(“を読んだ時点で、すでに”)”を予測しているからだ。つまり、”(“と”)”は文中では離れているが一つの存在なのである。ばらばらに読むとその存在が希薄となってしまう。“( )”は一つの”●”を意味している。おっと、これは単なる円ではない。より質量感のある穴としての●だ。この穴から何かが出たり入ったりする。そう、関数とはインプットとアウトプットからなるが、この何かを入れる穴、何かが出てくる穴を括弧で表現しているのだ。

読み手はまず「インプットの穴●」を見出し、そこに放り込むべきデータを詮索する。つまり、最初に括弧があり、その次に引数パラメータを認識するわけだ。なのでf(x)の違和感のない読み方は次のようになるんじゃないか。「エフ、パレンセシーズ、エックス」。パレンセシーズとはパレンセスの複数形で、先に”()”を読み上げる。そして、この中にXが入るというイメージで読んでみた。アウトプットもしかりである。

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