エロゲーで歴史哲学。

 

あー、頭が痛いと思ったら今日満月ぢゃねーか。

あー。でさ、今日の昼、ジュンク堂でなんかエロゲーの歴史の本を立ち読みしていたのね。時系列にいろいろなエロゲーが紹介されている本だった。それなりの考察もある。でも、私はこーゆーの読んだときに、ある疑問が脳裏によぎるのだ。

エロゲーというカテゴリーを自明視した上で過去を振り返るのって、それ、本当のエロゲーの歴史なんだろうか、と。つまりエロゲーというカテゴリーそれ自体の生成過程がよくわからん(実はこのこと自体は、ファミコン以前のビデオゲーム史一般にもあてはまるんだが)。

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で、ジュンク堂の全然違う「サブカル」の棚にあった岡田斗司夫の『遺言』という本を読んでいて、これはアニメの歴史というよりも、エロゲーの歴史として読んだ方がすごく面白いな、と思った次第。エヴァで有名なガイナックスって、昔エロゲー作っていたんだねw その理由はアニメは赤字まみれで、それをエロゲーの利益で補填していたという。

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ま、80年代のアニメがハイクオリティなのは、作り手達は本当はスターウォーズみたいな映画を作りたい・・・んだけどそんな技術も金もないので、仕方なくアニメやっていたのね。80年代のアニメには、SFX やりてーカタルシスがどこかしこに込められる。だから爆発シーンひとつとっても偏執的な描き込みになっちゃう。そんなことやってりゃ、予算がすぐに底をつきますね。

その反面、80年代のエロゲーっていうのは「え?こんな枚数の絵なのに、こんな値段で売れちゃうの?」ってぐらいボロい商売だったそうな。当時の人間国宝級の優秀なアニメーターが小遣い稼ぎにエロゲー作り始めたんだな。その結果、この業界の作品クオリティがめちゃくちゃ上がる。押し上げたのはガイナックスw んん、あの時代、「テクノポリス」とかエロかわいかったもんなあ、しみじみ(爆)。

今だと、アニメ産業ってパチ屋の文化事業なんじゃないかってぐらい、パチンコマネーがどばどば流れ込んでいますね。だから、なんてゆーのか「●●の歴史」といったとき、その●●自体の生成(や崩壊)プロセス自体は、他の産業との絡みの中でしか見ることはできない。でも、そこまで配慮がいきとどいた産業史って少ないと思ふねん。

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