『ペイ・フォワード』の街並み。

 

冒頭35分のテンションが最後まで維持できたら、不朽の名作となり得たであろう、この作品。えーと、詳しい内容や現代的意義に関しては、また小説版を読んでから追記します。

とりあえず、この映画の制作は世紀末の2000年。物語の時代設定も同じく2000年なのだろうか?場所はラスベガスである。

ラスベガスといえば『オーシャンズ11』のような華やかなカジノを連想しがちだ。しかし、この映画では、ネオン街と周辺の荒野・スラム街を併せて一つの世界として描かかれる。こういうラスベガスの描写は珍しいと思った。荒廃と爛熟が錯綜するこのアンバランスな風景は、まるで疲弊したアメリカあるいは資本主義そのものを暗示しているかのようだ。

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小さな革命家、トレバー少年にとって、これは「クソな世界」そのものです。そこで彼は、「世界を変える」ための仕組みを考案します。3のn乗で連なる、善意のネズミ講でw あの黒板のシーン、大好きですね。世の中って一次関数よりも指数関数的な法則のほうが自然なんですよね。

ちなみに、小説版は1999年の作品で、舞台は1992年のカリフォルニアの小さな町のようだ。まだ読んでないけれど、この差は大きいと思う。これについては、機会を改めて触れてみたいところですね。

関連:2013.06.01 オーサカ・ペイフォワード

 

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