ミラノ目線、キョウト。
今日から京都市内の広告規制がはじまるそうです。私は京都出身なのでシビアに言いますが、ケバケバしい看板を撤去しただけで、はたして京都の町並みは美しくなるのでしょうか? ちぐはぐなビルが立ち並んでる四条通など、看板の有無にかかわらず惨めな町並みですよ。少なくとも観光資源としては終わっています。
こういう条例はヨーロッパのそれを真似ているわけですが、しかしイタリアでは建物の様式やデザインまで全部決められています。その上での広告規制なのであって、それは統一感のある町並みがより一層際立つための補足的な条例でしかないのです。
ミラノの路地裏。何気にシャッターを切っても絵になるでしょう?
石畳。どうして日本はアスファルトばっかりなんでしょうか。こういう雰囲気が日常と化しているヨーロッパ人にとって、京都の街並みなど祇園以外はがっかりなわけです。
色の統一。背景は黄色と緑で統一されています。これも条例で定められたものですが、それだけでなく都市の美観がそもまま市民のアイデンティティになっているという点も見逃せません。なにせデザインやファッションにおける世界の中心地なのですから、そこは法律の問題だけではないですね。
で、工事中の場所は逆に企業広告で上手く隠す?という合理的な発想があります。確かに汚い防音シートなどで覆われるくらいなら、広告で覆った方がいいのかもしれませんね。
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