キゴウノクニ。

 

神保哲生と宮台真司のビデオニュースでやっていたんだけど、外人が日本に来て驚くのは、ウニの寿司パチンコ屋の換金、そしてハザードランプらしい。

パチンコの話は、まー、日本はギャンブル禁止のはずなのに街中で堂々と換金しているのはなにそれ法治国家なの?って話で要するに「暗黙のルール」が多いへんな国だねえってことなんでしょう。ニュースの内容はそのパチンコの話だったわっけですが、しかしそれよりも、個人的にはハザードランプの方に関心を持ちました。

教習所では教えてくれない暗黙のルール
http://www.wakabanet.jp/modules/page/unwritten_rules.html

言われてみれば道をゆずってくれたときの「サンキュー・ハザード」は日本だけの非公式メッセージなわけです。それは外人からすれば、

①日本人は本来とは違うサインの使用法を創造して
②しかもそれが多くの人に暗黙のメッセージとしてシェアされている

…という点が不思議なのです。

①に関しては、日本のゲーム文化と微妙に関係があると思います。例えばゲームボーイの元ネタはゲームウォッチですが、ゲームウォッチの元ネタは電卓なわけで、任天堂だけでなくカシオの電卓ですらインベーダー(っぽい)ゲームができる機能がついたものもありました。

CASIO MG-880 私物です↓
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
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どういうゲーム内容かは、ここでプレイできます。
http://www.geocities.jp/tricka555/casio0.html

このように無味乾燥な文字列を文字通りキャラクター(アバター)と見なしてしまう日本人の感性は、やはり漢字文化にあるからなんでしょうか。自動車の話に戻すと、”HAZARD LUMP”という危険信号が、状況に応じて”THANK YOU!”というメッセージで上書きされてしまう。おしりにピコって出たハザードランプに「どもっ!」って感じの人間味(キャラっぽさ)を感じる瞬間でもあります。

②に関して、「サンキュー・ハザード」がそんなに普及しているのなら交通ルールとして公式化すればいいじゃないか、と外人は思うかもしれません。しかし、深読みですが、「ありがとう」って気持ちは非公式ならば、そこに自発的な意味合いがこもるので、交通マナーとしてあえて非公式なままにしてあると言えるのかもしれません。そう考えると日本文化はけっこう奥ゆかしいと言えますね。

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