メッシュ・ネットワーキング?@ならねこ・すくーる。

 

ならねこアプリ構想がまとまってきて、その概要を某所で話したら、TKがあなたの言っていることは通信インフラ研究の「メッシュ・ネットワーキング」ですよ、と教えてくれた。

http://www.extremetech.com/computing/179066-what-is-mesh-networking-and-why-apples-adoption-in-ios-7-could-change-the-world

また以前、tanatanaに話したら、それはファンキーな哲学者、マニュエル・デランダの「メッシュワーク」という概念だ、とわけわからんことを言う。それはドゥルーズ=ガタリの「リゾーム」と同義らしい。

要するに、ツリーではないネットワークはみんなメッシュ・ネットワーキングだ、ということなのか? うーん、それはちょっとグラフ理論的に言っても定義が広すぎるんじゃないか。そもそもネットワークと言っても、それが静的な構造に留まるのなら、簡単にツリーに転換されてしまう。中心性分析なんかがその典型だ。静的なネットワークは必然的に「ハブ」や「スター」を潜在させていると言ってよいだろう。

ウィキを見ると、メッシュ・ネットワーキングは「自己修復機能がある」みたいなことが書いてあるが、単に元に戻るというだけならつまらないと思う。外的要因からルーティングがごちゃごちゃ変わっていくなかで、自身も柔軟にルーティングを変化させていく有機体のようなネットワーク。しかも、その司令塔は存在しない、というような意味合いなら面白い。まさにリゾームだ。

まあ、この概念はそんなに厳密な定義を与えず、ざっくりとした方向性を指す言葉のようだ。いづれにせよ、この辺りのテーマは、哲学と情報工学の交錯点にあるので、独学していて愉しいです。

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