精読『ファイト・クラブ』その3。

 

冒頭0:04:14のシーンの台詞。

When deep space exploration ramps up, it’ll be the corporations that name everything.
これからの宇宙開発にはスポンサーの名がつく。

“The IBM Stellar Sphere”
IBM探索船

“The Microsoft Galaxy”
マイクロソフト銀河系

“The Planet Starbucks”
“スターバックス惑星”

この台詞、映画オリジナルのもので、前から私には意味不明だったんだけど、思えば1999年の映画なんですよね。インターネットが急速に拡大しているけれど、まだ誰もグーグルを知らない時代。日本人も2ちゃんねるなんか知らない。ちょうどISDNから光回線に移行する過渡期ですね。

こないだスタバにいってん、喫茶店やのに禁煙やねんで。それ自体が話のネタになった時代。カフェオレとカフェラテとカプチーノとエスプレッソマキアートを、カビ臭い501に10万円も出す大学生が区別できない。ファミレスにいくとメニューに「カフェラテのミルクハーフ」という項目がある、そんな時代。

これを踏まえると、“deep space”(宇宙)といいつつ、実はそれは消費社会という名のゴミ箱でした・・・という風刺をこめたシーンなんだけれど、「宇宙」はインターネットのことも指しているのだろう。この映画の後、ウェブ・ビッグバンがおこり、サーバースペースは猛烈な勢いで膨張していくんだから。そして現在、実際そのようになった。

当時、インターネットはまだまだアングラだったけれど、今ではそれは区画整備されて広告と商標のゴミ箱になった。ようつべ見ても「5秒後にクリック」の嵐、むしろレスポンス悪くなっているじゃないかw ブログいってもアフィまみれ。このブログはやってませんねえ、清い!(たぶん管理人がやり方しらんだけだと思うけど)

トップの写真は、CGで描かれたゴミ箱の中なんだけど、ドーナッツ屋の”Huspy Hreme”が見えますね。これも広告なんだろうか。。。

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