オーサカ・ファスト風土:三越伊勢丹縮小化ざっかん。

 
 
大阪キタの百貨店チキンレースに決着がついた。三越伊勢丹が売り場面積を半分以上も縮小させ、さらに暖簾すら変えてしまうかもしれない。おそらく幹部はこう言いたいのだろう。「ケチな大阪人に高級志向はムリだ、もっと安くて庶民的な店にしよう」。で、「あっちの大丸は東急ハンズとユニクロだから、よし、こっちはロフトとH&Mで勝負だ!どん」みたいなことをするのだろうか。もしそうならアホかと。大阪駅で今度は安モンのチキンレースが始まるだけだ。そのうち大阪駅にアウトレットモールが出来たりしてw ゼロ年代「ファスト風土化」は地方や郊外の問題だった。イチゼロの現在、それが東京や大阪のど真ん中で起こり始めている。
 

断言しよう。三越伊勢丹が負けたのではない。百貨店というビジネスモデルが崩壊しただけなのだ。高級「感」は演出するけれど本当は大衆向け、という百貨店の方法論はもはや通用しない。それ、もうバレてるから。第一、そんな都合の良い大衆は、もう、いないから。

ってゆーか、三越伊勢丹さん、あんた全然「高級」じゃなかったよ。数十万円のスーツや貴金属などの超非効率的な商品を扱って、浪費文化を煽ってる商売人が、B級タレント雇って「節電しましょ、冷暖房がまんしてね」っておかしくないか。それは自分自身の存在根拠と矛盾したメッセージを発信しているわけで、そんな胡散臭い場所にインテリは寄りつきません。3.11直後ですらギラギラと眩しい看板消さなかったパチンコ屋の方が、下品だけどまだ正直だったと思うな。あ、これ、三越伊勢丹だけじゃなくて、百貨店全般の話ね。ユニクロ入れて「百貨店」を辞めた大丸が潔いだけです。

もし本当にエネルギー問題を憂慮しているなら、屋上にソーラーパネルを設置して、自家発電システムを構築したらどうだろう。でも彼らは金のかかることはしない。内情は火の車だからw 実質的な企業努力を何もしないで、てめえの光熱費をちょろまかすためだけに、やれ「地球温暖化だ、ニッポン国のエネルギー危機だ」と痛いセカイ系の妄言をほざいているから、大金持ちや本物のセレブからそっぽを向かれちゃうんですよっと。

倫理的に云々のみならず、単純に商人としてバカなんだ。百貨店に秋物が入るのは9月です。でも館内は暑くて試着する気も起こらない。ね、バカでしょ? 金に汚いという傲慢さだけでなく、自分のクビを絞めていることにすら気付いていないアホさがある。あと、なぜいまだに試着室が鏡なのだろう。この国ってハイテク無いの? 液晶ディスプレイで顧客の後ろ姿も「鏡のように」見せるのも接客だと思うのだが。どこのブランドも試着室はユニクロレベルですw もう5年以上前に、アメリカのジーンズショップでそういうのあったんだけどなあ。結局、プレタポルテなんてその程度の仕立てでしかないし、店員もいまいち教養と知識がない。

まあ、だからといって、オートクチュールはこれまた極論で、本当の金持ちはもっと保守的だ。2014年に「2006A/Wに買ったこのジャケット、すごく気に入ってるんだけど、全く同じヤツの新品を売ってよ」という、そういう金に糸目をつけない顧客のワガママに対応できるのが、ホントの高級志向ってもんですよ。もちろん、過去をアーカイブ化しているだけではダメで、次期iPhone6のモックアップが展示してあるようなワクワク感も欲しい。でも、今の百貨店には過去も未来もないね。

年明け。いつもはツンツンしているアパレル店員のお姉さん達が、セールだとデパ地下の総菜屋のおばちゃんみたいに「残りわずかですよっ!!!20%から50%オフですぅー!!!!」って絶叫している、あのザマを見て、いや、最初から正直な値段で売れよなあ。。。とゲンナリするんだが。

 

もっと言おうか。JR大阪駅のデザインが気にいらん。雑だ。ホームの時計や電光掲示板の柱が、以前の鉄骨をぶった切って、白いペンキ塗って、ハイ一丁上がり!と放置されている。おいおい嘘だろ、いつ工事すんだよと思ってたら、未だに放置されているので、どうやらマジだったようだw  天井の鉄筋もボルトが剥きだしで、遠目からはゴージャスだけど、細部が粗雑でやるならちゃんとやれと言いたい。

この駅の設計者はユーザー(歩行者)目線のパースを何も考えていない。まさに実質を伴わない上っ面なバブル指向をそのまま具現化した建築じゃないか。最後に話は東京に飛ぶけど、オリンピック会場のあのUFOも、ストリートビュー目線で考えれば、その是非は自明じゃないか?

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JR大阪三越伊勢丹、売り場面積半減へ 販売不振
専門店導入、15年初めに改装開業
2014/1/21 10:06日本経済新聞 電子版

西日本旅客鉄道(JR西日本)と三越伊勢丹ホールディングス(HD)は共同運営する百貨店「JR大阪三越伊勢丹」(大阪市)について、売り場面積を現在の半分以下に縮小する方針を固めた。販売不振で赤字が続いているためで、専門店を導入して2015年初めに改装開業する。大阪では百貨店の開業・増床ラッシュで競合が激化しており、各社の優勝劣敗が鮮明になってきた。

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