燈花会 at FLUKE
猛暑のなか、新薬師寺にいく。
おっさんも日傘をさしたい。
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ああ、マッチョな12体ですな。撮影禁止。ちぇっ。
「フラッシュ禁止」ならわかるが、
写真撮影禁止の宗教的道理とは何なのだ。
このスタイルの像は鎌倉時代のものらしい。
オリジナルはサイケデリックな色彩だったはずだが、
あえて復元はされていない。
その意味で、私たちは鎌倉の像を、
室町以降の美意識「さび」で眺めていることになる。
これに関連して、あの奈良の大仏も「奈良時代の大仏」ではない。
あくまでも江戸時代のリメイクである。
オリジナルの髪の毛?は青かったらしい。
ヒゲの落書きしたヤツ、地獄におちるな。
「奈良」は、飛鳥や平城などという、点としての過去ではなく、
様々な時代が折りたたまれた時空の襞(ひだ)なのだ。
なあんてことを考えていたら、
やばそうな雨雲が空を覆ってきた。
まずい、今手にしている新型のカメラは防水仕様ではない。
迫り来る暗雲を背に、
すたこら下山し、アーケードのある餅飯殿商店街を目指す。
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商店街にあるカフェ、フルークに逃げ込んで、ほっと、一息。
と思ったらゲリラ豪雨がどばしゃしゃっ。
なんというセンス!我は風水師なり。
と悦にいっていると、店内停電。まっくら。
(ここフルークは大阪だったら行列できてると思うなあ)
しばらくして、店員さんがロウソク持ってきてくれた。
「そういえば、今夜、トウカエですね」と私。
「一足早くてすいません」と店員さん。
燈花会とは、興福寺などで行われるキャンドルライトのことである。
燈花会から停電のカフェまで、E-P5と45mm,f1.8のコンビは、
ノンフラッシュで良い仕事をしてくれるだろう。
燈花会こそフラッシュ禁止にすべきやん。