カメラざっかん@音声録音。
大阪日本橋のビデオ近畿にいらん機材を売りにいった。このビル8Fにはかつて「セーラー洗体」なるいかがわしい店があったが、エレベーターのフロアラベルを見ると店名が変わっていた。前のままでよかったのに・・・などと思っているうちにドアが開く。エレベーターから一歩出ればそこがビデキンのフロアだ。
売却機材の査定に思いのほか時間がかかったので、店長さんに三脚のカウンターバランスとパーフェクトバランスの違いや、業務用カムコーダーのマイクについていろいろ教えてもらう。こういうコミュニケーションって、PC黎明期のパソコンショップみたいで愉しかったな。
でで、音声録音の話。一般ピープルにとってビデオといえばハンディカムで当然音声はステレオ録音なわけです。オリンパスやソニーの一眼動画だって当然ステレオなんですよ。私の動画
Singing with Deersの野鳥の鳴き声とか素敵でしょ?でしょ? ほとんどがOM-Dの内蔵マイクです。
そんな私にとって、キャノンEOSは上位機種でもモノラルで、正直時代錯誤すぎてびっくりでした。まあ外部マイクにしてもAF音ガーガー拾いまくりで、どっちみち駄目なんですけどね。スチルカメラに何キレてんですかアホなの?動画のフォーカスはマニュアルが基本ですが、もしかしてバカですか?・・・と絡まれるので、もうやめますけど。
でもさあ、何十万、何百万するカムコーダーがモノラル指向性マイクがデフォっておかしくない?ってビデキン店長さんに訊いてみた。店長さん曰く↓
昔の名残ですね。テープの時代では2chのうち一つはモノラルマイク、もう一つは音声さん用のチャンネルまたはタイムコードを入れてたんですよ。いろんな制約の中でがんばってたんです。カメラ側の音声は、まあ、サブとしてのメモ用ですね。ステレオが欲しい場合は別録です。音声波形の見えないテープでの映像と音声を合わせるのは大変でした。まあそれ専従のプロがやってね、そりゃあもう職人芸ですよ(遠い目)。
なるほど、映像の世界での「プロ」機っていうのは、画質や音質以前に「カメラ」「音声」「編集」・・・などといった分業体制を前提とした仕事道具なわけですねえ。プロ用のカムコーダーのオーディオ周りが適当なのは当然の帰結なのかな。でもさあ、そういう本格的な映像をワンマンでやるための道具も必要なわけで、そういう方向性で技術開発してほしいな、と思う今日この頃。