森の死体@春日山原始林。
今年のGWは☀が多いね。引きこもってようかと思ったけど、不意にハイキングとかしたくなる。久々にヒルよけスプレーを全身にふっかけて(ここでもう死にそう)、カメラと三脚の重装備で春日山に行こうかな、と思っている今日この頃です。
ところで先日、奈良公園ですれ違うハイカー達が「ああここは自然が豊やねえ、ううんもう空気がちがうもん」などと感心していたわけだけど・・・アホか!おまえら何を見てんねん、と私は言いたい。いまや春日山の森は瀕死の状態なのだから。
奈良公園を観光する人は、かつて樹齢何十年・何百年だった大樹の切り株の多さに注目してほしい。春日山を登る人は、泡だった小川に生き物がいないことを憂慮してほしい。☀でもGWにひきこもる人は、グーグルマップで春日山原始林が実は無数のゴルフ場(奈良市経営)と産廃施設に取り囲まれている事実を確認してほしい。
伝統的な古寺に油をかけると世間は騒ぐけど、所詮、木造建築なんて数十年でスクラップ&ビルドを繰り返してきたわけだし。まさにこれこそが木造建築の伝統であって、古寺でも柱なんか何度も修復してきたんだから、油なんか、まあ物理的には大した問題じゃない。
むしろその一方で、何百年も生きてきた大樹がここ数年で一気に枯れるという現実について、私たちはあまりにも無頓着だと思いません?そんなことを考えるハイキングもアリではないかな。