すりすり、すりすり。
このシカは14才くらいで、群れの中ではお婆ちゃんですね。
もともと気性が荒かったようだけど、
年齢と共に落ち着いてくるみたいです。
シカを観察していて思ったのは、
それぞれの個体の性格を決める要因は二つあって、
それは「記憶力」と「パターン認識力」だな、と。
具体的に言えば、
エサをくれる人のことをちゃんと覚えているか、
どういうタイプの人間は自分に危害を加えないか
という点です。
タイプというのは声、臭い、歩き方、所有物などで判断してるみたい。
例えば、男女カップルは大丈夫だけど男二人組はヤバい、とか。
実際、そうなんですよねえ。
でも記憶力やパターン認識が弱いと、
なんでもかんでも怖がって山にこもっちゃう。
無駄に臆病な性格になってしまうわけ。
これって、人間にも通じるものがあるかもね。