守護天使視点vs仮想現実。
良い動画が何かは未だに答えは持っていない。しかし、キモくない動画の撮り方については明言できる。それは次の二点に注意することだ。
その1。手ぶれを補正する。
その2。風切り音を防ぐ
取りあえず、これをクリアすることで見れる動画になる。逆に言えば、これをクリアしないと気が散ってコンテンツの内容にふみこめないのである。
で、今日の本題はここからだ。その1の手ぶれ補正にはさまざま方式があって、それぞれ一長一短があるのだが、ここではとりあえず手ぶれが上手く補正できたとする。
しかし、その動画、なんか物足りない。完全一人称視点の動画はチープなFPSやっているような気分になる。目の前に誰かが歩いていないと、イマイチ状況がわからないので不安になる。
実際にビデオゲームも、完全一人称ではなく、守護天使がプレイヤーの背中を見る1.5人称の視点が多い。この理由は、プレイヤー自身のアクションを客観的に可視化したほうが、かえって「リアル」だと感じてしまうからではないか。
ウェアラブルカメラやGoPROが衰退した背景にも、これらの手ぶれ補正機能が貧弱なだけでなく、仮にこれを克服したとしても主観目線だけのムービーは物足りないということにユーザーが気づき始めたからだ。
んであるからして、今年発売予定のプレステVRのソフトはその辺が理解できているかどうかがヒットするかどうかの分水嶺になると思う。VRセカイ内でも、結局だれかの背中を追っかける必要があるな、と。