神さま、仏さま、そして石仏。

 

英語力うんぬん以前にさあ、ガイジンに「カミとホトケはどう違うのか?」と聴かれて、ちゃんと説明できる日本人ってどれくらいいるのだろうか?

日本のカミとホトケは歴史のなかでくっついたり離れたりしている。また「神仏習合」と一口に言っても、カミがホトケより偉かった時代もあるし、反対に寺院が神社を支配下においていた時代もあっただろう。このあたりは奈良市内で暮らしていると、ちょっと敏感になる点だ。例えば東大寺のお水取りには神主も参加する。

さらにガイジンは問う。「お地蔵さんとは何の神なのか?」。地蔵というのは仏教に近い存在だけど、やはりなにかが違う。単に素材が石であること以上に、より原始的・土着的な信仰対象としてある。神道と仏教という二項対立だけで日本の宗教は理解できない。日本史には地蔵という第三の原始宗教が並存してきたのだ。

なんでこんな話をしているのかというと、いま芳山の石仏をいろいろ調べているわ。ちょっとした自分用メモです。うーん磨崖仏は深い。もうちょっと資料を増やそうか。。。

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