カメラ・ウォッチング
【アメリカ編】
奈良公園を散歩していると外国人観光客ばかりなわけですが、私は通りすがりに彼らが首からぶらせげているカメラをちらりとチェックしています。
レンタルサイクル、レンタル着物がこの奈良でビジネスとして成立するぐらいなんだから、レンタルレンズ屋もアリなんじゃないかと思っています。無料バッテリー充電を客寄せなんかにして、ちょっとしたカメラ雑貨なんかも売っちゃえばいい。
そのときに鍵になるのは、海外では何の機種が売れているのか?ってことです。先にも触れたように、そういう市場調査は奈良公園に行けばだいたい分かるんですが、もうちょっと正確に知りたければamazonのランキングを見てしまえばいいんですよ。ということで、今回は米国のamazonを見てみましょう。ランキング・カテゴリーはレンズ交換式カメラです。
1位が明らかにうさんくさいんだけど、それ以外はまあ、キャノン・ニコンの入門機がひしめき合っていますね。
注目すべきはSONYのフルサイズ・ミラーレスα7sⅡ。桁違いの高価格機種なのにかなり売れているようです。個人的にこのデザインが生理的に無理なんですけどねえ・・・。ただし、このミラーやプリズム機構排除の流れは、そのまま既存二強のアドバンテージが霧散化することを意味しており、今後は市場構造の大転換が起こるかもしれませんね。また写真とビデオの境界も曖昧になるでしょう。
とはいえ、同じミラーレスでもマイクロフォーサーズはやっと34位に登場します。外人の手には小さすぎるんでしょう。私ですらOM-Dをバッテリーグリップをグリップ目的で付けてるぐらいです。またアメリカには、ちょっと散歩しながら街を本格的に撮るなんて文化はないですね。基本車社会だし、国土のほとんどは砂漠だし。デカくて頑丈なのがウケるんじゃないかな。おそらくや、アメリカ人は傾斜の激しい奈良公園を歩いて初めてコンパクト・ミラーレスの意義を知るのかもしれないw