らしょなる、かたすいろん。

 

奈良市がしんどいのは、大型書店がないことだ。このためだけに難波とか梅田いくんだよなあ。特に奈良でPC関係の本を買うのは絶望的。京都が伝統とベンチャー企業の街というイメージで成功したので、奈良も情報工学に力をいれたらよいのではないか。なんで情報かっていうと、そりゃあお金かからないからです。奈良市は本屋がObjective-Cの書籍(洋書も含めて)扱わないといけない条例をつくれ。マイナーだとか、汚らしいとか、20年前のイメージで語られることが多いこの言語、いつのまにかメモリ管理もすっきりして、ラムダ計算もできて、iPhoneネイティブでいぢれちゃうスタイリッシュな言語になりました。でもまだ教育カリキュラムとして体系化されていないし、大学とか巻き込んだ街おこしのネタとしてはおいしいと思うんだよねえ。。。そんなことを考えながら、きたまちの古本屋で『新しいプログラミング・パラダイム』という本を1600円で購入。1989年の本。ラムダやらオブジェクト指向やら今でも通用する内容だけでなく、プログラミングの「行間」が記されていて面白い。

「オブジェクト指向パラダイムは、ソフトウェアの危機を切り抜けるための現場の知恵の寄せ集めの中から生まれてきた。今のところ、オブジェクト指向を支えているのは、理論屋ではなくアプリケーション屋である。」

数学的な記述が多い中、オブジェクト指向の章だけが浮いている。こういうホンネな書き方してくれる本は新刊ではなかなかお目にかからない。あとどうでもいいけど、文章の中のrational-number型について、丸文字で「らしょなる」と、えんぴつでルビがふられていた。型推論を「かたすいろん」とか。。。プログラミングの本なのに、なんか癒やされるwたぶん前の所有者は奈良女の学生だろう。でも89年の本だからもう子共がいて、その子が学生かもねえ。そう考えると言語の成長(進化)は人間ほど速くはないなと思った。

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