変わりゆく街並と相変わらずのキミ@奈良公園。

 

大阪から奈良に移り住んで、ちょうど1年半。その短い間にも、奈良の街並は大きく変わった。マンションやビルが駅周辺に乱立している。奈良は周回遅れだった古い街並が、逆説的にレトロな雰囲気を持ち、ある意味で関西の隠れ家的な観光地だったけれど、それが今や個性のない近代的なマンション・ビル群に占められようとしている。結果、中途半端にダサい街になろうとしている。

「人口を増やせ」「観光客を増やせ」という短絡的な数値スペックの追求だけの「街並の美学なき開発」が奈良を蝕んでいる。奈良で生業をたてている者は、なぜアングロサクソン系の観光客が、大阪でも京都でもないこの奈良を訪れるのかを改めて考えるべきだ。

例えば、奈良三条通の老舗の菓子屋があるんだけど・・・
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なんで、その正面にこんなしょーもないビル建てるんだよ。
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しかも、一階は珈琲チェーン。ココ、奈良観光の中心街だぜ。わざわざ奈良に来て珈琲を飲みたいか? マーケティング的に言ってもバカですね。豊かさや美の基準をはき違えた無粋な老人たちが街並の調和を侵していく、その典型例。

もう一つ。近所の小西さくら通りのビブレ跡。ここにもマンションが建つようです。レトロな商店街の中なのに挑発的なデザインですねえ。目立てばカッコイイんですか?
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こーゆー街並のコンテクストを無視した建築は、うぬぼれデザイナーのオナニーでしかない。80年代、京都市内に奇抜なポストモダン建築が乱立したことがあったけれど、JR奈良駅前の「黒川紀章のハトマンション」にも象徴されるように、近頃の奈良は「悪しき周回遅れ」を実践しているような気がしてならない。

ま、とりあえず、奈良公園だけは相変わらずのんびりムードで、いい雰囲気なんですけれどね。なあ、キミ。

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