ダイエット。

日本人にとっての永遠のテーマ。もうそれは人生哲学といってもいいような問題が二つある。

それはダイエットと英語です。英語はさておき、私は「ならねこ。」の記事書くために、あまいもんからからいもんまでいろんな店舗を取材しまくった結果、1年で6キロ太ってしまったわけです。さすがにこれはマズイ。そこで人生ではじめてダイエット本コーナーに足を運ぶのですが・・・そこで一つの矛盾につきあたるのです。

もし、あるダイエット本が本当に効果があるなら「ぜったいやせる!!○○式ダイエット」という新刊が次から次へと、わいて出てくるのはおかしいと思うわけです。書店のダイエット本コーナーには数冊の決定版に収斂していないといけないはずなのに、そうならないのはそのダイエット本が間違いではないにしても、内容がきっと本質から逸れているからでしょう。

すなわち「太る」ということは、食べた量やカロリー云々というレベルの話ではなく、一つの生活習慣症(病ではない)なわけです。したがってダイエットの本質は、生活習慣を変えることにあります。けれども、生活習慣を変えるということは、チョーゼツな困難を伴うでしょうね。ならぜなら生活習慣とは、まさにその人の日常的な思考によって鍛え上げられた「その人そのもの」だからです。「ある者が自らの生活習慣を変える」という行為は、彼の人格をその内部から脅かすということを意味しています。

このようにダイエットがアクロバティックな精神的行為を要請するゆえに、表面的な科学的手法の「ぜったいやせる!!○○式ダイエット」は失敗に終わるのです。そこには、変えられないはずの精神を一度壊して再構成するための方法が説明されていないからです。そこで次にような打開策はどうかなあ、と。

それは、硬直化したライフスタイルに何か刺激のあることを盛り込むことです。つまり、精神病にならずに人格を変える簡単な方法として「新しい趣味を1つ増やす」という方法がありえます。新しい趣味のジャンルは何でも良いでしょう。とにかく新しいモノ・コトに関する活動というのは、実はすごい時間と金とエネルギーを消費します。しかもそれは苦行ではなく、あくまでも趣味なのでおそらく継続します。ひょっとしたら、無趣味の代償行為として過食があるのかもしれません。既存の生活習慣を「改善」や「抑制」したりすることよりも、悪循環に陥った生活の構成要素を組み替えて、間接的にライフスタイルを再起動するほうが結果的にダイエットに結びつく可能性があります。

私自身の例を挙げておくと、最近の私はもっぱらオーディオに関心があって、大阪日本橋の店をあちこち歩き回るわけです。冷静に振り返って考えてみるとすごい運動量です。脳みそ的にもいろいろ調べて考えたりして消耗がはげしいハズなのですが、そこは「趣味」なので苦にはならない。さらに「能動的にアイテムを探索して手に入れる」というRPGの快楽原則の現実への応用は、食欲を相対化します。ってゆーか、そもそも出費がかさむので食費にまわせないw 良いのか悪いの知らないけれど日本橋のマズイうどん屋で食事を済ましている今日この頃です。

ただ、私のオーディオの関心は、数万円もするようなイヤホンではなくて、3千円前後のイヤホンです。安くて音質も個性があって面白い。好みの曲とのマッチングを探すのもマニアのたしなみではないでしょうか(そういう記事はあまり見ないですね)。そもそも5万円のイヤホン買うくらいなら5万円ヘッドホン買う方が幸せになれますしねえ。B&WのP7はすごくいいですよ。真冬になったら防寒具にもなるし・・・

で、最近買ったイヤホンが冒頭のXBA-C10、2800円。装着感がいい。シャリシャリした音だけど、ボーカルが前にでます。サ行が刺さらないので、英会話のリスニングにも適しているな、ということで買いました。そして、この話は、ダイエットと列ぶもう一つの課題である「英語」問題へとつながっていくのです・・・(つづく)

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