花芝町のマイケルたち。
関西の街は、祇園祭と天神祭で浮ついているけれど、
これらの祭りはあまりにも規模が大きすぎて、
結局のところ人混みにまみれに行っているだけではないか。。。
関係性が欠落した集団は、文字通り「ヒト・ゴミ」である。
自分とツレ意外の周りは他人でしかなく、それは目障りな風景でしかない。
いまや仰々しい大祭りよりも、地元の地蔵盆のほうが貴重なのだ。
ところで、あなたの町内に地蔵盆があるだろうか?
昔はあった、それがどうした、という人も多いだろう。
しかし、されど地蔵盆である。
地蔵盆すら開催できないような街に、
「社会」と呼べるようなものがあるのだろうか。
私は、街のソーシャリティは地蔵盆のクオリティで計れると思っている。
ネームバリューの無い、ベタな生活空間なかの祭りにこそ、
人のつながりの質を見いだすことができる。
このことは、7月23日の花芝地蔵盆の取材で確信へといたった。
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花芝地蔵盆は、商店街・大学・寺社の三角形がバランスよく機能した祭りだ。
そこはまるで昭和のドラマのワンシーンを連想させる世界だが、
単なるノスタルジア以上の魅力を持っている。
そこにいる誰もが笑顔で、カジュアルに楽しんでいる。
また、一部メディアがすでに紹介しているが、
花芝地蔵盆の特色に「みんなでマイケル・ジャクソンを踊る」という
謎のイベントがある。
曲名は「beat it」だ。
どんなものか、とひやかし半分で取材したが、
なかなかのクオリティである。
ああ、来年は撮る側ではなく、
踊りに行こう。
私はその足で、マイケルのDVDを買いに行った。
来年は、ならねこスタッフ一同参加させていただく!
オブザーバーすら巻き込んでいく、そんな磁場がここには、ある。
photo: E-P1, 28mm, f2.8