ぷにコン訴訟、深読み。

任天堂がコロプラを訴えた件、いまいち分かってないままコメントしてる人が多いなー、と思ったので、私見をここに記そう。

特許侵害といっても様々なパターンがあることに注意。今回の場合は、表向きはコロプラが任天堂の特許を侵害したという訴えだが、実際には任天堂による「ぷにコン」特許つぶしだ。

言い換えれば、もしコロプラが「ぷにコン」を特許申請しなかったら、任天堂は黙認していたと思う。「ぷにコン」の特許部分はあくまでもUIだけで、アルゴリズム自体は任天堂がすでに特許を取っていた(スーパーマリオ64DS)。しかし、どちらも技術的には稚拙なもので、こんなもんでパテントとれんのかよ、という程度のもの。

ただし、この特許を盾にしてスマホゲームの基本インターフェースを一企業が独占してしまうのはめちゃくちゃマズい。ゲーム業界は停滞するだろう。そこで天下の任天堂が、コロプラの「ぷにコン」特許を骨抜きにして、業界にとってオープンな技術にしよう、という意図が見え隠れする。

否、そうではないかもしれない。コロプラに代わり任天堂がこのおいしい特許を独占しよう(そして、中小ゲームメーカーから特許料を徴収しよう)として訴訟したなら鬼畜な話だ。まあ、そんなことすれば、任天堂は業界から確実に孤立してしまう。だって、もう、ゲーム業界の中心はプレステでもスイッチでもなく、スマホなんだし。。。

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