くろもん。
わけあって、夜に弱いGX7やどうでもいいキットレンズを処分するために、大阪日本橋のトキワカメラを訪れた。査定中、アジア人観光客が「写ルンです」をもとめてきた。なんでそんなモノが欲しいんだ!?
後でトキワの店員に事情を訊くと、国境を越えてフィルム写真が人気らしい。若い世代には、バッテリーもメモリも要らない使い捨てカメラがハイテクに見えるのか。
最新のデジカメは、クッキリ・シャープな写りを目指す傾向があるので、そうゆう写真に疲れた目があまさ・ゆるさを求めてしまうのかもしれない。90年代後半にもロモとかポラロイドがブームになった。歴史は繰り返す。
トキワカメラを後にして黒門市場に立ち寄ったら、白人の姉ちゃんがミノルタのα7000(っぽい?)で商店街を撮っていた。こっちは最新のα7系を買おうとカメラを処分しにきたというのに・・・。
ビンテージ・カメラが充実している街は、日本しかないだろう。戦後のカメラ・レンズ史を概観しようと思えば、東京・大阪のカメラ屋を廻ればよい。よくよく考えればすごいことだ。
とはいえカビ臭い中古レンズは、センサーもカビが生えそうでイヤだ。そんな私はコシナのフォクトレンダーを愛用しています。
10.5mm F0.95で撮ったシカを添えて。