シェフとの世間話。
雨の日の奈良は、日曜でも人が少ない。奈良はもっと雨の日の風情をPRしないとね。
そんでもって今日は客が少ないことをいいことに、餅飯殿センターの裏にある「イオタ」の主とだらだら世間話をしていた。味は明らかに、関西でもトップクラスのイタリアンなのに、このシェフは無頼派の着飾らないおっさんで、なぜか鶴橋のホルモン屋の話で盛り上がる(笑)。
なんでそんなにレパートリーが広いのにイタリアンやってるんですか?って聞いたら、いろんな肉の味もわからんヤツにそもそも料理なんかできるか!と一括される。寿司屋でトロとかアホやね、マグロは赤身だよ。フナ寿司臭いとか本物食べてないね。云々。
音に関して絶対音感があるように、この人はたぶん絶対味覚なるものがあるんだろう。カメラでいえばレンズ・オタクがいろんな周差やボケ味のレンズをもとめて散財してしまうように、未知なる味覚への欲求が彼を突き動かしている。
シェフに言われてはっとしたことが、最近の料理は全てが甘すぎるという点。なんでもかんでも甘い。「美味しい」の基準が「甘い」になっている。マクドのハンバーガーも甘いだろ? ふむ、なるほどなー。
Photo: E-P1 + 17mm F2.8