ビデオとカメラ。
ビデオカメラとカメラは、本当はもう技術的に差が無いんだけど、大企業の部署間のプライドというか足の引っ張り合いみたいなのがあって、なかなかビデオとカメラの統合がすすまない。逆に言えば、統合とは、中の人目線で言えば左遷やリストラを意味しているので、統合はあってはいけないことなのだ。
写真の世界では素子が小さいと言われがちなフォーサーズも、ビデオの世界では大型素子となる。素子が大きいと「背景のボケ」が生じる。しかし報道やスポーツなんかではボケは嫌われてきた。被写界深度が浅いとピンぼけの確率が高くなるし、ニュースでは情報量をかせぐために、背景も鮮明であることが望ましいとされる。
他方、映画などでは、印象的なシーンは背景がボケるほうが芸術的で、さらに絵の主体をピントで指し示すこともできる。だから、最近の映画ではボケやすいデジカメが使われていたりする。
今度出るPanasonicのDVX200を見て、かっこいいなーつこてみたいなーと思う一方、なんでこの性能とレンズで56万円もするわけ? と10万円+ PROレンズのOM-Dユーザーは首をかしげてしまったりもする。これが家電と業務用の差なのか。