NARA TO-KAE@Kasuganoenchi.
LUMIX DMC-GX7 + Voigtländer NOKTON 17.5mm F0.95
シカのコトバが分かるようになってくると、奈良公園に訪れる人間とも話しやすくなります。今日は、飛火野でフランス人家族とちょっとだけ会話してました。まあ、日本語でだけどw かつて奥さんが郡山でフランス語の教師やってたんですよ。
ところで欧米人は「公園」というものを解っていて、奈良公園でもシカを見守るように接します。興味深いことに、そういう人間にはシカの方からよってくるんだよね。これ対して、日本人を含むアジア人はダメです。いい大人がガキみたいにぎゃあぎゃあはしゃいで、シカを追っかけたりおちょくったりして戯れる。ま、早晩、春日大社に祟られて死ぬからどーでもいいんだけども。
日本にも建前上は、社会学や公共哲学といった学問分野があるけれど、「公園」論はない。公園って、なんだ?? 結局、大学のせんせいも「欧米の公園」をイメージできない。だからハーバマスのÖffentlichkeit(英訳public sphere)をふわっとした「公共性」と訳してしまうんだよ。ばーか。
けだし、燈花会にしても公共のイベントとして何かが足りない。奈良は平日の方が愉しい街だ。燈花会の運営は、みんなでろうそく灯すところで息切れしてしまう。あの下品なルミナリエですら神戸の震災と切り離せないのに、燈花会は「何でこんなことしてるのか」っていう大義がいまいち誰にもわからないまま、だらだらと公園をナイトハイクするはめになる。誰もがホンネはそう思っているんだけど、ただし、これを言っちゃうと一緒に行った相手との関係性にもヒビが入るので、まあ、灯籠の灯りようにぼんやりさせておくしかないんですねw
春日野園地。準備ができたことろでシカはすみっこに追いやられます。あうあう、すたすた〜。