鹿写真の正しい撮り方@奈良。
きゃああああああ森町さぁんって、グラサン取ってもステキぃいいいいいいいい!!!!
と新地のキャバクラのお姉さんに言われてもそんなに嬉しくないように、奈良公園の鹿せんべい屋の近くの俗世につかりすぎた鹿がハアハア寄ってきてもそんなに愉しくないのである。
実際、そういう鹿を撮っても不自然な雰囲気にになりがちだ。他方、浮見堂の鹿は半野生なので、らしい表情やしぐさを垣間見ることができる。毛並みとかも、自分でごはん見つけて食べているので、彼らの方が健康的な感じがする。下の彼は衣替えの最中だね。
では、警戒心が強い浮見堂の彼らをどう撮るのか。ちょっとしたコツがある。彼らの20メートルほどそばまで行き、そこで仏像のように動かない。じっとする。そこで、ひたすら悟りをひらくのです。約40分くらい。移動するときも猿沢池の亀のようにゆっくり。
「あ、呼んだ?」
そうすると最初は緊張していた彼らも次第にダラダラしてきて、芝生の上をゴロゴロし始めます。カメラを構えてしゃがんだときは、ゆっくり、そーっと立ち上がることも忘れずに。自然動物は素早く動くモノに反応するのです。
あと、定期的に通ってエサや毛繕いをしてくれる地元の人の顔を覚えています。むう、けっこう頭いいんだな。