神話とメルヘン@スターウォーズ。

 

久々に『スターウォーズⅣ・Ⅴ・Ⅵ』を見る。やっぱいいよね、昔のスターウォーズは。これ、懐かしさで言っているんじゃない(と思う)。物語に、老若男女みんなが「いいね」って思える気持ちよさがある。でもルーカスってそんなマーケティング上手かったかなあ、と疑問に思いウィキってみたところ、彼はシナリオを作るときにジョセフ・キャンベルの『千の顔を持つ英雄』を参考にしたらしい。この書物は世界の神話に横たわる共通のシナリオ法則を説いている。

Unknown

20140510122014

 

なるほど、これはスゴイ!! 下手なマーケティング本を読むより、神話の最大公約数を見極めることの方がはるかに核心的なマーケティングだね ・・・って思ったんだけど、今日ジュンク堂で立ち読んでみたら、むむむむ、なんかびみょー。この本の内容は、スターウォーズにとって一要素でしかないな、と思った。すなわち、これは男性的な欲望で展開されたシナリオなのだ。ってゆーか神話とか英雄の話は、そもそも男根的なんだろうね。

具体的にいうと、キャンベルを読んでも『エピソードⅥ』にあるような、レイア姫が森のドワーフっぽい連中とつるんでいるようなシーンは生まれない。あのシーンだけで少女と元少女は、胸がきゅんきゅんするんだぞ。たぶん。デススターのバリア壊すミッション中に、おまえはなにをしとんねんっ!っていうツッコミは野暮です。そんなこと言っていると、あなた、モテないぞ。

『スターウィーズⅣ・Ⅴ・Ⅵ』に隠されたもう一つの神話とは、女子のメルヘンである。すなわち、三角関係(エピソードⅣ)、ラブコメからマジなロマンス(エピソードⅤ)、白雪姫ごっこできゅんきゅん♡&母性本能くすぐる優男の方は実の兄でした!きゃは♡(エピソードⅥ)なのだ。ふむ、この意味でギリシャ神話に関しては、女性が共感できるエピソードが多いかもねえ。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください