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歩く街、京都。

 

京都の広告【1-5】で京都の景観の中途半端さを紹介してきたわけですが、来秋に四条通は激変するかもしれません。さて、イソビスタを阻害してきたアーケードはどうなるんだろう?

四条通歩道拡幅6・5m、バス停4カ所に 京都市が整備へ
四条通歩道拡幅6・5m、バス停4カ所に 京都市が整備へ___京都新聞

でもねえ、29億円かけてここまでしても、路面電車やチャリを重要視するヨーロッパ諸国の都市のエコ・システムからみれば、周回遅れの感は否めないんですよね。

さらに、道路を狭めることは四条の慢性的渋滞をもたらし、急用の自動車は恐らく三条や御幸町などの路地裏をハイスペードで駆け抜けることになるでしょう。

京都に魅力があるとすれば、いまや四条通ではなく路地裏散歩にあるのですが、ヘタをすると京都は路地裏すら自動車がびゅんびゅん走り抜ける「おもてなさない」街になるんじゃないか、と危惧します。

路地裏の速度規制と罰則強化をセットにしないと、マズイと思いました。景観の美意識や社会システムなどは二の次で、なんとか利権による工事すること自体が目的と化していませんかねえ。

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京都の広告【その5】。

 

京都の広告規制は、街並を大阪みたいにごちゃごちゃさせないという意味では、それなりの効力を持っている。けれども、それは先進国の水準からみて有効な観光資源を育てるような類いのものではない。

京都の四条には三つの顔があると思う。京都市民のプロムナード、他府県からの観光、そして海外からの観光としての顔だ。京都の街並は、最後の外人向けの顔が破綻している。こーゆーことは日本でくらしている限り、なかなか気づくことができない。そんなに悪いかな?とか思ってしまう。しかし実際、悪いのだ。

・・・したがって、海外からの観光が京都の財政に大きな影響力を持っている以上、京都の街並再生は、そもそも看板の色の規制なんてレベルでは済まされないはずだ。

例えば冒頭の写真ように、「ハデな看板がダメで、立て札持つ男がアリ」だなんて奇妙な話だ。さらに景観を追求するならば、市バスや近鉄のバスのデザインも景観にマッチしていない。「そこまでいうか」と思うかもしれないけれど、観光資源とはそういうもんです。

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さらなる本質論として、広告を規制しようがしまいが、そもそも四条の街並はアーケードでイソビスタが遮られていて街並が見えない。通行人にとって、空はアーケード、サイドは自動車がびゅんびゅん走っている。そして、個々の建造物はアーケードで上下に分断されているので、通行人は建造物の全体像をつかむことが出来ない。

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ガラスなどを取り入れてイソビスタを回復しないかぎり、四条通は狭苦しくて息苦しいストリートのままですね。

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京都の広告【その4】。

 

また改めて紹介しますが、アレックス・カーという日本好き外人が書いた『ニッポン景観論』がとても面白かったです。カラー写真も多いので、納得しながら日本の街並みのクソさ加減というものが外人目線で理解できるのではないでしょうか。ま、京都なんて観光としてがっかり都市なんですよ。いつの日かの「Japan as NO.1」のなかで未だうぬぼれている日本人は、はやくこのことに気付くべきなんですけどねえ。。。

その本の内容は、この記事に近いです。さて、京都の広告の話なのですが、私は別に京都が古めかしくなれば良いと思っているわけではありません。四条通は繁華街なので、電光掲示板にしたって、結果として優雅な賑わいが演出されていればそれで良いと思います。しかし、京都の広告規制は、街並みにとって美とは何であるのか、今後どうあるべきなのかという本質が考慮されていません。形骸化した規制が杓子定規に適用されているだけです。

例えば、去年まで存在した四条のパチンコ屋の風神・雷神のイルミネーションは、なかなか上品で外人もよく写真を撮っていたランドマークの一つでした。

※画像は借り物。
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しかし、この看板も今や撤去の対象となり、もっさい壁面が剥き出しとなりました。こうなると単なる田舎のダサいパチ屋でしかありません。伝統とハイテクが上手く共存できるところも京都らしさではなかったのでしょうか?

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その一方で、大丸のビルに場違いなちっちゃい電光掲示板が掲げられ、読みにくい文字がしょぼしょぼと流れいます。しかも、こんなところの看板、誰も見ません(ってか視野には入らない)。老舗の百貨店なのに、なんなのでしょう。いろんな意味でアホっぽいわけです。
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他にも気になった店舗があります。コレ、確かに法的にはOKなんでしょうけど「高価買い取り」とか、なんかセコいじゃないですか。そもそもほとんど無意味なメッセージです(うちは高価では買い取らないです!なんて言う店は存在しませんから)。ちゃんと店名だけで勝負しろよな。
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前にも書いたけど窓にさあ、自社のポスター張り出したりとかね(規制対象外)・・・大企業のクセにやること大人げないわけですよ。
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京都の広告【その3】。

 

四条の広告、まだまだ続きます。

昔は本屋だった某フィギュア屋から。
ディスプレイが京都っぽくない。
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で、その隣が皮肉にも伝統的な人形屋。
シュール・ジャパン。
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では、広告規制に関して評価すべき店舗から見ていこう。
意外にも(失礼!)「カメラのナニワ」はマジメな企業だった。
シックな背景に白地の文字という形式は、ルイヴィトンのそれと同じですね。
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他方、有名なのにセコイことやっている店舗。
私はこういうところに、その企業の本質を見出してしまう。
大和証券さん、赤色の彩度は大丈夫? 面積も文字だけをカウントしてる? 
仮に合法だとしても、ポツンと街並から浮いてますよ。
我々はローカル・ルールや京都などに関心の無い企業だ!と自ら広告しているようなもの。

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マクドナルドとかも見てみますか。烏丸のマクド。
赤の部分、ちゃんと彩度を低めに押さえているのが分かりますね。
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四条河原町付近のマクド。
看板はシックだけど、下の真っ赤なポスターで台無しですね。
指導が入ったらとれるようにわざとやっているわけです。
大企業のクセにやることセコイですね。
最近のマクドを象徴していると思いません?
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最後に、看板云々という以前に、存在がそもそもダメだろうという店舗。
いわゆるチケットショップですね。
これがアリなら広告規制とかなんだったんだ。
この企業はこれでもお行儀良くやっているんだろう。
しかし、存在がだめ。
そもそも、こういうダフ屋は路地裏でコソコソやるべきでしょ。
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京都の広告【その2】。

 

「京都の広告」シリーズ第二弾です。

空気を読む店、読まない店いろいろありますな。

四条+東洞院の吉野屋のところがゴチャゴチャしています。
吉野家のオレンジはなんとかならんかったのか。京都限定メニューとか作って、シックな看板にするだけで、売り上げ倍増すると思うんだけどなあ。。。
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2階のマッサージ屋の広告は盲点だなあ。ガラスの向こう側から見えるものに関する規制は無い。法の隙間をついた広告手法の一つ。

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すき屋とかファーストキッチンはがんばってると思う。規制と「のれん」の落としどころを見極めようとする企業努力は評価してあげてもいいかな、と思った。でもポスターがダサイので台無しなんだけどね。。。

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ところで、広告に使用する色の彩度や点滅する電光掲示には規制はあるが、そもそも京都の夜の街並をどうしたいのだろうか。今日、夜の四条を歩いていたら、明るいファミリーマートの看板が浮いて目立っていた。個人的な感想としてはそれがとくに悪いとは思わなかったけれど、規制する側にもこれに関する美学は不在だと思う。

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