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サムライは帰ってこない。

 

このブログでも予言していたように、中国のバブルがはじけました。で、2chでは「まぁたマスゴミが報道規制してるぅ」とご立腹なユーザーが多い模様。いや、そうじゃないと思うなー。現時点で「暴落です!」なんて報道したら今後3000切ったとき、なんて表現したらいいだよw

それに日本も他人事ではありません。今週号の「週刊ダイヤモンド」はギリシャの7月20日における35億ユーロのECB(欧州中央銀行)への償還がヤマ場だと書いているけれど、その前に7月14日の日本への117億円(今後の償還の総額は1500億円!!)のサムライ債償還はどーなんだよって話です。たぶん踏み倒されて、その影響で日本市場も波乱含みです。

Cursor_と_【ギリシャ危機】「1500億円分」円建て債に焦げ付き懸念強まる…未償還時「株式」「為替市場」に混乱の恐れ_-_産経ニュース

まあ、ギリシャなんて破綻してものらりくらりと観光立国としてやっていけばいいわけだし、中国だって三国志のときみたいに都市国家として民主化が進めばまだまだ発展の余地はある。

これに対して日本は、人口は減る一方で、しかも昭和の思い出に取り憑かれたじじぃとばばぁだらけだし、円安にふれるなか移民も来やしないし、国の財政はギリシャ以上の公務員天国で借金まみれだし、産業はからっぽでもうモノはつくれないし、かつての消費社会はいまやコスパ最高!少費社会だし、放射能絶賛漏洩中な国で観光なんて狂気の沙汰だし・・・。

実際のところ、日本はギリシャ以上に終わってるんじゃない? ねえ、そのお日様は日出なの? それとも黄昏?

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青いカオナシ。

 

今日はちょいと撮影機材を売買するために大阪に出ようと思うんだけど、ギリシャ・デフォルトで日本市場も荒れるのかなあ。奈良への帰りの電車、だいじょうぶかなあ。

3年前に騒がれたときのEUの爆弾ゲームの相関図です。綺麗なグラフィックですね。さて、悲劇がギリシャで終わる・・・とは限らない。この3年でネットワークの構造はどう変わったんだろう? ドイツの強気が気になります。そして中国のバブル崩壊との連動。アメリカの漁夫の利。これってさあ、ある意味で、第三次世界「冷」戦だよね。

Web of debt Europe

日本市場への影響に関して、こんな話もある。

・・・白川氏が続ける。

「現在のユーロ圏経済は、アメリカの7割くらいの規模があります。そこからギリシャが離脱すれば、次はイタリア、スペイン、ポルトガルの危機が起こる。まさに『ユーロのロシア化』です。

その結果、ユーロが大量に売られ、その反動で円が買われるため、急激に円高が進みます。現在の1ドル120円レベルから、100円前後まで上がっていく可能性があります。しかし、すでに目一杯、金融緩和している日本には、対応する手段がないのです」

続いて、円高に引きずられるように、株安がやってくる。

「為替の下落以上に、株価の下落の度合いが激しくなることが考えられます。日経平均株価は2月12日現在、1万7000円台ですが、一気に5000円くらい下がることを予期しておかねばなりません」(白川氏)

そっか、数ヶ月前まで1.7万だったんだw とりあえずそこまでは下がるよね。ここまで分かってるんなら、私も空売りすればいいのにね。でも、なーんか興味ないんだなー。

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赤いカオナシ。

 

「中国株が暴落だーっ」とネットで話題だけど、たぶん「まだ」暴落じゃないと思ふ。だって、まだ上海総合指数が4000p以上もあるんですよ。去年まで2000pだったはずなのにいつの間にかそれが2倍以上にふくれあがっていたわけです。

chart.yahoo.co.jp

そりゃあ、中国のかっぺどもが日本でバカ買いするわなあ。膨れあがったカオナシがゲロゲロして、元の姿に戻るのはこれからです。あるいは四川のときみたいに、巨神兵が目覚めたりするんだろうか・・・。こわいこわい。

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『千と千尋の神隠し』の街並み。

 

物語の舞台が遊郭だったことに関して、宮﨑駿は言った。日本の盛り場は猥雑だからだ、と。私たち日本人がこの作品を見るには、欧米人の眼差しが必要だ。

この作品が描いた、あのグロテスクなメルヘン世界は、欧米人にとって現実の日本そのものである。冒頭に出てくるテーマパークの廃虚は、現実の日本のタウンスケープの風刺であり、そこに監督の日本の景観に対する批判が込められている。

昼間、死んだようにだれもいない街、そして夜になると猥雑に賑わいはじめる界隈、統一感を欠いた様々な建築意匠の混在、そして、そこには子共の居場所がない。さらに、この街を主人公の家族が歩くとき、両親は主人公と全く目を合わさないのだ。これらは日本が実際に抱えている「病」そのものだ。

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あと余談だが、周知の通り、この作品の真の主人公はカオナシである。

カオナシは80年代バブルの象徴だったが、公開当時、特に80年代を知らない者には、このことはあまり理解されなかったと思う。それが2008年のリーマンショックを経て、カオナシ=バブルという認識は広い世代層にわたって共有されることになった。

さらに、2011年3.11経てこの作品を観て、原発とそれを支持していた私たちもまたカオナシだった、と思うに至る。

カオナシの手からわき出る金塊に象徴されるように、タガの外れた欲望とこれを加速させるマーケティングは等価交換や質量保存の法則を逸脱していく。

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しかし、そんな都合の良いものはあり得るはずも無く、肥大化した欲望は、結局その欲望自体に飲み込まれていく。原発(とその利権団体)のように。

廃炉や使用済み核燃料のコストを考慮に入れれば、プルトニウムはあふれ出る金塊などではなく、むしろ泥団子同然である。いや、泥団子どころではない。事故により日本の安全な食料や領土が失われたわけだから、プルトニウムは無限大の負の価値をもった、第二のアヘンだったわけだ。

しかし、私たちは目先の合理性でこれを良しとしてきた。いつの間にかカオナシに飲まれていたのだった。

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これと対照的な世界が銭場の住まいである。私は平川克美の「小商い」を連想した。ただし、このシーンはノスタルジア以上の意味を持っていると思う。単なる近代批判としての田舎賛美と解釈すべきではない。(確かに世間から距離をおいた孤独な老人の清貧にも見えなくもない。それはその場所には銭婆しかおらず、社会関係が存在しなかったからだ。)

銭場の後ろでカオナシ(バブル)とネズミ(ニート)が回す糸車は、より地に足のついたエネルギーや産業構造への転換を示唆している。それは決して後ろ向きではなく、「里山資本主義」や「ビットからアトムへ」という次世代の社会ステムや働き方を示唆するものである。

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この国の豊かさを未来に紡いでいくためには、糸車に象徴されるような、シンプルでリアリティのある知の体系へいまいちど立ち戻る必要がある。そろそろ、ビューティフル・ドリームの無限回帰から目を覚ましてもよいのではないだろうか?