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ネットワーク都市、奈良[初瀬街道]

 

初瀬と書いて「はせ」と読みます。奈良の桜井からお伊勢さん行く道ですね。京都市の人が京都府北部を京都だと思っていないように(まあ方言も名古屋弁っぽいし)、奈良市内の人も奈良県南部を別世界と考えているようです。

まあ、「奈良県」というテリトリーは明治20年以降できたものだから、歴史的に考えればそれはそれで正しいんですけどね。ところで高田とか桜井は、いまでこそひっそりしていますが、かつては商都とよばれるほどめっちゃ栄えていたのぢゃぞ。なぜか?

それは大阪湾と伊勢湾を結ぶ交通の要所だったからです。奈良街道、暗越、竹内街道で大阪から奈良に入り、初瀬街道で桜井から伊勢を目指します。東海道よりもショートカットですね。伊賀の忍びの者とは速達便のことだったのでしょうかw

天正4年、1596年に織田信長が伊勢を平定し、関所は撤廃されたそうです。これで庶民の伊勢参りがすごくカジュアルになったそうな。歴史街道に信長あり。織田信長という人はネットワーク思考の持ち主だったと思う。当時、他の大名が領地・テリトリーにこだわったのに対して、信長は要所ノードを結ぶ街道リンクを的確に押さえていったわけです(そういう意味で某有名陣取りゲームはテリトリー的なので誤解をまねきますねえ)。

現代の軍事戦略だって、配給経路やロジスティクスの制圧こそ最大のミッションであることも考えても、まあ、彼の戦略は必然だっと言えるのかも知れません。

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ネットワーク都市、奈良[暗越]

 

前回の奈良街道の蛇行を見たら、直線距離で行けばいいじゃないって思うじゃない? まあ行けるんだけど、けわしいぞお。このもうひとつの奈良街道を暗越(くらがりごえ)っていいます。緑のライン。昔は速達とかこの道を通ってたのかなあ。

いやまてよ、大和川を船で下った方が速そう。ってことは大阪から奈良方面への速達は暗越だったのかな。川は非対称な高速道路だしねえ・・・と古代や中世の流通や交通システムを思い巡らしながら街道を歩いてみたい。「道」を主人公にした歴史観は面白いと思うね。